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HOMEカンバン女子のカフェ < 【ナンシーのカフェ日記-2】カフェをついにオープン!お客さんの気持ちを“後押し”?

 

ある晴れの日

 ー コーヒーを一杯もうらおうかな

 

・・・・・
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あぁ、コトブキさん!久しぶり、会いたかった、いつ日本に戻ったの、私やっと自分のお店を持ったのよ!
言いたいことは山ほどあったのに、ひとつも言葉にならなかった。
私はただ、ゆっくりと、コーヒーを淹れた。
新鮮な香ばしいかおりが店内に漂う。さぁどうぞ、コトブキさん。


 ー ふー、ふー。ふー。ゴクゴク。

猫舌なところは相変わらずなのね。
コトブキさんがコーヒーを飲む姿を横目に、焼き菓子をオーブンから取り出す。


 ー ところで、ナンシー。この店は今日がオープンなのかい?

そうよ、コトブキさん。
街のみなさんに、気軽に立ち寄ってもらえるような、日常に溶け込むお店にしたいの。
だから、できるだけお店の中が見えるように窓を大きく設計してもらって、
カフェと分かるように、ロゴを入れたのよ。

 ー 気軽に…か。それにしては、ちょっとハードルが高いのではないかな、この店は。

え?そうかしら。外装はナチュラルに仕上げたし、外から見える店内もカジュアルで、
敷居が高いようには見えないとおもうのだけど。


 ー カフェを探してる人、休憩したいと思っている人には、ここがその場だということは、
   外を見れば分かる。 でも、それだけで、数多あるカフェから、この店を選んでくれるかな?

確かに、コトブキさんの言うとおりだわ。カフェだったら何処でも良いわけじゃないもの。自分に合う店なのか、自分が求める店なのか、外観だけではわからないこと、たくさんあるわ。

 ー 気軽に立ち寄ってほしいなら、何を伝えるべきか分かるかい?

そうね、うちのメインはやっぱりコーヒーだから、1杯いくらかは伝えたいわ。コーヒーは気軽に飲んでもらえるように価格を抑えているの!

 ー ならば、それを看板に書いてみたらどうだろう。
  お客さんがこの店に入りたくなる気持ちを「後押し」できるように。

そうか、看板にうちのお店のウリを書くことで、興味を持ってくれたお客さんの気持ちを、さらに高めることができるのね。

 ― もし高価だったらどうしよう。好みのメニューがなかったらどうしよう。
   お客さんの不安を良い意味で打ち砕くのが 看板の大事な役割なのだよ。

なるほど、そうなのね!伝えたいことなら沢山あるわ。コーヒー以外にも、カフェオレは甘いのと甘さ控えめの2種類用意してるし、モーニングは朝7時からやっていて、中でもオムレツは私の得意料理だし、ランチのカレーは有機野菜を添えて健康も気遣っているし、他にもいろいろ…

 

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― こらこら、あまり詰め込みすぎると、今度はお客さんを迷わせてしまうよ。
いきなりたくさんの情報を突き付けられたら お客さんも困ってしまう。
お客さんの立場になってみて、情報を厳選してごらん。

そう言って、コトブキさんは代金を置いて去っていきました。
ありがとうコトブキさん、また来てね。

 

・・・・・

 

 コトブキさん

kotobuki

特徴:物知り・おしゃれ・人見知り

遠い国から転々と旅をしてきたが、なぜかナンシーのところに落ち着いている。
知識が豊富で、コーヒーを飲みながらナンシーに色々話して聞かせることが楽しみのひとつ。
人見知りなので、ナンシー以外の人とは上手く話せないが
いろいろ質問すると、まんざらでもない感じで答えてくれる。
今でもたまに、黙って旅にでては、ナンシーに土産話を聞かせている。
その旅の様子といったら、それはそれはスマートだったらしい。

 


ナンシーはコトブキさんのアドバイスでお店に看板を取り入れるようですね。
お店の“ウリ”は、新鮮なうちに届けないと意味がありません。
お客様の好みや、季節などによってアピールしたいものが変わる場合もあります。
そんな時は、何回も描き直せる『黒板』の看板がオススメですよ。

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