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HOMEカンバン女子のカフェ < 【ナンシーのカフェ日記-6】ささやかな気遣い

 

ある晴れの日

 

平日の午前中は穏やかな時間が流れています。 オーダー頂いたドリップコーヒーを淹れているとふと、
ベビーカーを押したママさんが 看板を見てくれています。

 

うちの店、入口がちょっと狭いから、お手伝いが必要かしら。
でも、もし入るつもりじゃなかったら、声をかけたら迷惑よね。あぁ、どうしよう。

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もじもじと、そんなことを考えていると、ちょうど来店したメガネさんがママさんに声をかけています。
一言二言話すと、ドアを開けてママさんをエスコートしてくれます。
私はというと、その光景を黙ってみているだけなのでした。

 

あ、いけないいけない。
いらっしゃいませ。テーブル席に座るママさんに、お水とメニューを差し出します。
それからいつものカウンター席に座るメガネさんにお水を出しながら、お礼を伝えました。

 

 ー いえ、僕はたまたま通りかかったので。でもナンシーさんだって同じことをするでしょう?

 

ええ、もちろんそうなのだけど…私が声をかけることで、無理やりお店に入ってもらうことになるんじゃないかと…

 

 ー たしかにそう思うと、声をかけづらいですよね

 

思っているだけでは伝わらないのは分かっているのですが、なかなか行動にうつせなくて・・・
メガネさんにコーヒーを出しながら、なんだか落ち込んでしまいます。

 

 ー それなら、お店の外にメッセージを出してみたらいかがでしょう?

 

メッセージ?あ、そうだ。
この前コトブキさんに教えてもらった、小さなスタッフ。あれと同じことをすればいいんだ。
例えば「ベビーカーでも遠慮なくどうぞ、お手伝いします」とか。外の看板に書いてもいいし、
それとも小さな黒板を買って、外壁に掛けておこうかしら。
ささやかなことだけど、お店からのメッセージが、きっと伝わるはず。そうだ、そうしよう!

 

 ー なんだか嬉しそうですね

 

はい!とっても。あ、これ試作のレモンケーキ。よろしければ味見してください。
…メガネさんには言いませんが、だんだんと、私らしいお店になっていくのが嬉しいのです。
穏やかな日差しの中、コーラルピンクの扉がそっと開きます。

 

 ー いつもの、もらおうか

 

あら、いらっしゃい、コトブキさん。今日は一足遅かったわね。

 

  ー ん?

 

私とメガネさんの顔を怪訝そうに見るコトブキさんにも、 試作のレモンケーキを食べてもらいましょう。
今日は感想くらい聞かないと、コトブキさんの出番がないものね。



ベビーカーで外出するのは、想像以上に大変なもの。 毎日、家事に子育てに大変なママさんにも、
気兼ねなくお店に入ってもらい、リフレッシュしてほしいですよね。

 ささやかな気遣い、優しいPOP

ナンシーのお店で使ってほしくて、ベビーカーOKのPOPをつくってみました。
もちろん、みなさまもご自由にどうぞ♪
ハガキサイズで印刷して、お店の入口付近に貼るのがおすすめです。

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↓↓↓記事はこちら↓↓↓

サインレシピ:気遣いが嬉しい!ベビーカーOKのサイン

 

 KJストアも、ぜひ見に来てください!

POPでつくった素材で、コンパクトな置き看板をつくりました。
KJストアのトップページからご覧ください。

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